さまざまなジャンルのクリエイターが愛用する、黒い愛用品。定番品として今も買うことのできるものから、今ではもう手に入らないレアグッズまでご紹介いただきながら、黒のバトンを繋いでいく連載です。

1. GRAS 205
1886年生まれのフランス人デザイナー、Bernard-Albin Gras(ベルナール・アルバン・グラ)が1921年にスケッチした、オフィスや工房用の機能的な照明「glas lamp」です。
普段はリビングの間接照明として使っていますが、雨や曇りの仕事部屋が暗くなる日は仕事をする時の手元を照らす為に使っています。

2. カルト/Robert Coutelas
フランス・パリ生まれの画家、ロベール・クートラス(1930-1985)。生涯をかけて描いた、小さな紙片を独自の神話のイメージや抽象的な模様で彩ったカルト、人間と動物の間のような生物が佇む静謐なグアッシュといった、悲しみや温もりを感じられる作品を残されています。
家族が過ごす部屋の中心にいつも飾ってあります。見守られているような、静かな温かみをいつも感じられるような存在です。

3. 石器
石を磨き、木を伐る斧として使用されたと考えられる磨製石斧。
縄文時代に木を山から伐り出して、家屋の材木に加工する為の道具として考えられています。
打製石匙は黒曜石などの石を砕いて作られた道具です。
仕事部屋にいつも並べてあり、自然な形が制作のヒントになったり、撫でて落ち着いたり、つい手にとってしまいます。