クリエイターの黒い愛用品 vol.021 工藤桃子さん

今回のBATONは...
工藤桃子 研究員

工藤桃子/建築家
東京生まれ。幼少期をスイスで過ごす。多摩美術大学環境デザイン学科卒、組織設計勤務のち工学院大学藤森照信研究室修士課程修了。 16年に MMA Inc.を 設立。建築設計のほか、インテリアデザイン、展覧会の会場構成も手がけている。2020-2022年多摩美術大学非常勤講師。HP: https://m-m-architecture.com/  Instagram: https://www.instagram.com/mmainc.official/

 

 

 

さまざまなジャンルのクリエイターが愛用する、黒い愛用品。定番品として今も買うことのできるものから、今ではもう手に入らないレアグッズまでご紹介いただきながら、黒のバトンを繋いでいく連載です。

「コンベックス」 Tajima ステンレステープ 5.5m × 19mm Gステンロック19 GSL 1955BL


現場にて、設計にて、コンベックスは設計者の必需品。
伸ばした時に、曲がらないのが良いコンベックスの特徴。このコンベックスは使いやすくて気に入っています。

設計者にとって物が出来上がっていく現場は、とても大切な場所。現場で寸法を計ったり、設計時に自分の身体の感覚が実際の数字に合っているかを確認するために使います。新人の時に「コンベックスを使いこなせたら一人前」と言われたものです。

「0.5シャープペン」Pentel SMASH Q1005

ペン先がスムーズな形をしており、芯の先が見やすいシャープペンシル。汚れが気にならない黒。

一級建築士の製図試験の時に、愛用してたものをいまだに使っています。ペンの先に段差がないため、書いている時に芯先に集中でき、とても使いやすい一品。今は、B・2Bと2本持っており、分かりやすくするためにBのシャープペンはノックする所のカバーを外しています。

「影」

設計する時に意識しているのは、すみずみまで明るくということではなく、影をきちんと作ること。影を作ることで、物の本質が見えると思っているので、影を意識的に取り入れています。