クリエイターの黒い愛用品 vol.011 小林萌さん

今回のBATONは...
小林萌 研究員

小林 萌〈vent de moe〉デザイナー

1988年長野県生まれ。大学在学中に独学で服飾やデザインを学ぶ。卒業後は文化財団やアートマネジメント業を経て、手仕事の分野へ歩む道を変える。2018年、日本の職人とともに歩むブランド〈vent de moe/ヴァン・ドゥ・モエ〉を立ち上げ、扇子やスカーフの生産、テキスタイルデザインを行う。2015年より松本市へ移住。扇子はもちろんのこと、アートワークやグラフィックデザインの領域を横断しながら、企業や個人店のCIデザイン、VIデザイン、パッケージデザイン等、多岐に渡りデザインの仕事をおこなっている。2児の母。https://www.instagram.com/vent.de.moe/ https://ventdemoe.com/

 

 

さまざまなジャンルのクリエイターが愛用する、黒い愛用品。定番品として今も買うことのできるものから、今ではもう手に入らないレアグッズまでご紹介いただきながら、黒のバトンを繋いでいく連載です。

1. SAGAN Vienna PAZAR BOOK TOTE BAG

通称ビブリオフォリアのためのバッグは、仕事道具をさらっと受け止めてくれる頼もしい鞄です。仕事柄、PC、書籍、図版やスケッチブックなどの大きなものを持ち歩くことが多いので、そのボリュームも耐えてくれるなくてはならない相棒です。フロントのbook Pocketには読み途中の本や、メモやペンを入れていることが多く、日常と創作を継ぎ目なく繋いでくれます。

2. 五味太郎『くろのほん』文化出版局(1979年初版)

子どもたちと何回も読み返している、五味太郎さんの〈いろのいろいろ絵本〉シリーズ。

中でも『くろのほん』は表紙の赤猫と白猫のチャーミングな姿に、つい親子で手に取ってしまう一冊です。五味さん絵本特有の、色のことばとグラフィカルなテンポで、イメージの境界線をかろやかに飛び越えて教えてくれます。

3. mocco オニキスのシルバーリング

小さなオニキスのあとを、小さすぎるオニキスが追いかけているかのようなmoccoのリング。

普段は色があるネイルをするので、手元の印象をぐっと引き締めてくれる、コントラストがお気に入りのジュエリーです。オニキスは、スピリチュアル的にはお守りのような意味合いもあり、信じる方向にまっすぐに歩めるようにと、どこにいくにも身につけているリングです。