さまざまなジャンルのクリエイターが愛用する、黒い愛用品。定番品として今も買うことのできるものから、今ではもう手に入らないレアグッズまでご紹介いただきながら、黒のバトンを繋いでいく連載です。

1. SAGAN Vienna PAZAR BOOK TOTE BAG
通称ビブリオフォリアのためのバッグは、仕事道具をさらっと受け止めてくれる頼もしい鞄です。仕事柄、PC、書籍、図版やスケッチブックなどの大きなものを持ち歩くことが多いので、そのボリュームも耐えてくれるなくてはならない相棒です。フロントのbook Pocketには読み途中の本や、メモやペンを入れていることが多く、日常と創作を継ぎ目なく繋いでくれます。

2. 五味太郎『くろのほん』文化出版局(1979年初版)
子どもたちと何回も読み返している、五味太郎さんの〈いろのいろいろ絵本〉シリーズ。
中でも『くろのほん』は表紙の赤猫と白猫のチャーミングな姿に、つい親子で手に取ってしまう一冊です。五味さん絵本特有の、色のことばとグラフィカルなテンポで、イメージの境界線をかろやかに飛び越えて教えてくれます。

3. mocco オニキスのシルバーリング
小さなオニキスのあとを、小さすぎるオニキスが追いかけているかのようなmoccoのリング。
普段は色があるネイルをするので、手元の印象をぐっと引き締めてくれる、コントラストがお気に入りのジュエリーです。オニキスは、スピリチュアル的にはお守りのような意味合いもあり、信じる方向にまっすぐに歩めるようにと、どこにいくにも身につけているリングです。