クリエイターの黒い愛用品 vol.008 宮下渉さん

今回のBATONは...
宮下渉 研究員

宮下渉 デザイナー/家具職人

1994年生まれで、東京を拠点に活動中。YOIN株式会社のインテリアブランド「PLYAL」のデザインを手掛ける。
日本のモノづくりに関心が強く、多くの展示を国内外で展開し表現を続けている。デザイナーやアーティストなどの幅広いクライアントとプロジェクトを行いながら、新規事業のディレクションなども手掛ける。
https://plyal.com/
https://www.instagram.com/wataru_miyashita/

 

 

 

さまざまなジャンルのクリエイターが愛用する、黒い愛用品。定番品として今も買うことのできるものから、今ではもう手に入らないレアグッズまでご紹介いただきながら、黒のバトンを繋いでいく連載です。

1. J39 Black / FDB Mobler 


こちらはボーエ・モーエンセンの代表作で、FDBの家具デザイナーとして活躍していた際に作られたシェーカースタイルのダイニングチェアです。

オーセンティックを極めたデザインで、シーンを選ばないことからピープルズチェアとも言われているチェア。1960年代のヴィンテージ オリジナル(初期タイプ)というのもあり、所々に傷やヘタリが見らるのですが以前の所有者が大事に使用しており私の元へ巡り巡ってきたのでメンテナンスをしながらいつまでも長く使用したい特別なチェアです。2脚あるので妻と朝コーヒーを飲んだりする時などによく使用しています。 

2. Small Zip-Around Wallet / Maison Margiera


デザインはシンプルですが、どこか惹かれる。定番のラウンドジップのウォレット。

アプリの普及で昔ほどポイントカードなどを持ち歩かなくなってきてコンパクトな財布を探していた中でミラノのMaison Margiela Spiga店へ行き、店員さんの細やかな接客とアフターサービスの充実さに感動し購入しました。最初はレザーが硬くイマイチかと思っていましたが徐々に革も落ち着き今となってはこれ以上の財布はないのではと思っています。

3. CP1 / Charlotte Perriand


1960年代にフランスのデザイナーシャルロット・ペリアンによってデザインされたウォールランプ。

パリの伝説的なギャラリーSteph Simonでも販売されたこの照明は、スチール板を折り曲げて成型されたシンプルな構造が特徴で気分によって手動でシェードの位置を調整でき光源を直視することがなく壁に反射した柔らかな光を演出してくれます。