クリエイターの黒い愛用品 vol.004 川谷光平さん

今回のBATONは...
川谷光平 研究員

川谷光平  写真家

1992年生まれ。東京を拠点に活動。「JAPAN PHOTO AWARD 2019」にてシャーロット・コットン賞を受賞し、翌年「KASSEL DUMMY AWARD 2020」で日本人として初のファーストプライズを受賞。受賞作品『Tofu-Knife(MASA, 2021)を出版した。主な個展に「Tofu-Knife(SKWAT twelvebooks/warehouse、東京、2021)があり、主なグループ展には「BOOK_SPACES(Museum Für Fotografie Braunschweig、ドイツ、2023)、「Boogie Woogie Art Museum(蔚山アートミュージアム、韓国、2023)がある。作品制作に加え、LOEWEのウォレットキャンペーンやASICS x KIKO KOSTADINOVのキャンペーンビジュアルなど、コミッションワークでも活躍している。

 

さまざまなジャンルのクリエイターが愛用する、黒い愛用品。定番品として今も買うことのできるものから、今ではもう手に入らないレアグッズまでご紹介いただきながら、黒のバトンを繋いでいく連載です。

1. 「TRIV next」/ nuna


オランダのベビー用品ブランド「nuna」のベビーカー。
最近第一子が生まれ購入しました。何もわからないところから始まった育児ですが、安定感を求めて少し大きめのモデルを選びました。走行性や子どもの快適さはもちろんですが、自分が使いたいと思えるかどうかも大事なポイントだと感じています。その点でこのベビーカーはデザインもミニマルで荷物もたくさん置けて、わたしにとって一緒に外出するのが楽しみになるベビーカーです。

2. 「PowerShot G1 X Mark III」/ Canon


Canonの小さいけど本格的なコンパクトデジタルカメラ「PowerShot G1 X Mark III」です。
写真家にとって最も身近な黒い愛用品といえばカメラです。数台のカメラを持っていますが、これは仕事や制作だけでなく日常的に持ち歩く一台です。コンデジながらファインダーが付いている点がポイントで、見た目も本格的ながらコンパクトで、持ち歩きに最適です。昨年制作した「we duck」という偶然出会ったアヒルをテーマにした作品シリーズは、すべてこのカメラで撮影しました。

3. タトゥー / @c_yearn_to_be_art


台湾のタトゥーアーティストcyaのグラデーションが綺麗なタトゥーです。

愛用”品”では無いですが、気に入っているアイテムなので紹介することにしました。数年前ロンドンに行った時に初めてタトゥーを入れて以来、一期一会的な出会いが好きで海外を訪れたタイミングや気になっているアーティストが日本にゲストワークに来たタイミングで入れてもらっています。皆んな個性豊かで、それぞれの国ごとの特徴のようなものも感じられます。様々なアイデンティティや美意識を持ったタトゥーが自分に増えていくことで自分自身を前向きに見ることが出来るようになったように思います。

彼のデザインは唯一無二で仕事もとても丁寧。昨年台湾に行ったタイミングで初めてお願いし、今年日本にゲストワークに来た時にもう一度お願いしました。