クリエイターの黒い愛用品 vol.020 深井佐和子さん

今回のBATONは...
深井佐和子 研究員

深井佐和子/編集者
東京生まれ。2008年からギャラリーディレクターとして活動後、2014年からヨーロッパを拠点に各地の美術館、アートフェア、出版社と連携しながら、アートや編集に関する多数のプロジェクトを手がけてきた。現在は東京を拠点に、国内外のネットワークを活かし、さまざまなクライアントとともにブランディングや編集プロダクションを展開するほか、企業および公共機関と連携し、アーティストとの密な協働を通じて文化交流を促進するプロジェクトを多数企画・実行している。

 

 

 

さまざまなジャンルのクリエイターが愛用する、黒い愛用品。定番品として今も買うことのできるものから、今ではもう手に入らないレアグッズまでご紹介いただきながら、黒のバトンを繋いでいく連載です。

Hermès Cape Cod GM37, agnes b. Men’s Watch 


大切にしている2本の黒いメンズウォッチ。1つは15歳の時に雑誌で見かけからずっと憧れて、18歳で母にプレゼントしてもらったagnes b.。もう一本は30歳の時にヴィンテージで購入したCape Cod。今でもどちらもよく着けていて、ずっと一緒に時を刻んできてくれた大事な存在です。

黒は最も知的で雄弁で、パンクで品性があって、静謐な色。自分にとってはずっとお守りのような色です。 

Moleskine Classic Note Book 

モレスキンの最もクラシックなノート。ハードカバー、ラージ、プレーン。 

表紙の手触り、色、サイズ、全て完璧です。ずっと仕事のノートとして愛用しています。手帳、メモ、アイデア、編集….この1冊とペン、Macが仕事道具の全てです。 

黒には鎮静作用があると思います。プロジェクトが重なってTo Doに圧倒された時は、これにひとつひとつ作業を分解して書き出すと、冷静になることができます。忙しい私の頭を落ち着かせてくれるありがたい存在です。 

Cosmic Wonder 墨染のローブ 

Cosmic Wonderでは定番のローブ。オーガニックコットンに施された墨染の深く美しい黒。 

レザーやコットン、ウールなど天然素材を黒く染めたものが好きです。これは野良羽織、の名が表すようにワークウェアとしてサッと着るのがいい。これを着て雲仙でもアムステルダムでも、どこへでも出張に行っています。