クリエイターの黒い愛用品 vol.007 オダヒロトさん

今回のBATONは...
ヒロトオダ 研究員

オダヒロト デザイナー

1997年生まれ。2024年に株式会社SOJIを設立。日本の歴史、文化、自然をコンテクストに据えたブランド設計やクリエイティブディレクションからVI、空間、紙媒体などのビジュアライズまで多くのアウトプットを一貫して行い、文化として残るクリエイティブとその根幹となる「素地」を模索する活動を行う。傍らアーティストコレクティブ「TRIGGER」でメディアアートを中心としたアート制作やルートで見つける旅メディア「actract」の運営を行なっている。

 

 

 

さまざまなジャンルのクリエイターが愛用する、黒い愛用品。定番品として今も買うことのできるものから、今ではもう手に入らないレアグッズまでご紹介いただきながら、黒のバトンを繋いでいく連載です。

1. ノートブック / BAUHAUS,万年筆ペン / PARKER


本場デッサウで購入したBAUHAUSのノートブックとセットで持ち歩くPARKERの万年筆ペンです。

仕事や旅行、寝るときもベッドの隣で肌身離さず持っているノートとペン。ノートに描く内容は取り留めもなく、言葉はもちろん、仕事のラフスケッチや旅先での絵など色々で、ぐちゃぐちゃになった頭を整理する時に書き殴るように書いてます。仕事柄いろんなことを書き留めるので、ノートはよく買うのですが、ポケットサイズでこち運びやすいのとちょっと厚手の紙が描きやすく、今の所これが一番しっくり来ています。ちなみに今使っているものは二代目で、三代目がないのでまた現地に調達しに行きます。 

2. サイドテーブル / ARIAKE


初めてのボーナスで背伸びして購入したARIAKEのサイドテーブル。佐賀で誕生した家具ブランドで、名前の由来は有明海から来ています。

昔から日本の文化や工芸が好きで、初めて買ういい家具は日本文化が根付いたものがいいなと思って購入しました。今はソファーの隣に飾りテーブルとして置いていて、上にはイサムノグチのakariを置いています。購入してから4年の間で2回の引越しを経験してもらっているのですが、大きなテーブルがない時は食事テーブルにも使っていたし、初めはベッドサイドとして使っていたりしました。

使えば使うほど黒い部分に光沢が出てきてどんどん愛着が湧いていく。孫の代まで受け継ぎたい愛用品です。

3. Leica D-lux7


ドイツのカメラブランドLeicaから発売されたコンパクトデジカメ。

愛用品を超えた必需品。これがなかったら今の自分はないくらい、多くの思い出とご縁を繋いでくれたカメラ。僕はカメラが本職ではないので、素人写真ばかりなのですが、自分が見た素敵な瞬間をアーカイブしたり、旅の思い出の残す時に愛用していますが、その場にある空気ごと切り取ったかのような独特な風合いが本当にいいんです。おかげさまで旅に出る回数が格段に増えました。

大学卒業間際、就職したらお金入るだろうと思ってかなり無理して購入したけど、今ではそれ以上の価値が返っていているように思います。